やましなさん

音楽の力で街を活性化!クラブDJでサラリーマンの杉野さん

インタビュー

DJっていったいどういうことをするのですか?

音楽と音楽を繋ぎ合わせてクラブイベントを盛り上げる役目です。ミックスって言うんですけど、曲と曲をサビの終わりだったり間奏でうまく繋ぎ合わせるんです。選曲は自分で選んでいくときもあれば、お店の人から指定されて作っていくこともあります。J-POPなんかも多いですよ。以前は和田アキ子さんの「古い日記」という歌やサザンオールスターズの「勝手にシンドバッド」なんかをミックスしたこともあります。(笑)

DJを始めたきっかけはなんですか?

高校の時にラジオで流れていた、Zeebra(ジブラ:日本のヒップホップMC、DJ)の曲が好きになって。そこからHIP HOPにはまり始めたことがきっかけです。当時は、日本でHIP HOPといえばまだ「チェケラッチョ」みたいなイメージが強くて(笑)その時代にジブラは本格的なHIP HOPを日本に広めようとしていたので、ラジオから流れてくるジブラの曲は衝撃的でした。同じころに、NHKの番組で、いわゆる「クラブ」の様子を特集したものがあって、それでクラブにも興味を持ちました。同じ高校にもクラブでDJをやってる奴が一人だけいたんですよ。すごい本格的な奴で。(笑)そいつに誘われてクラブに行ってみたりもしました。結局時間の関係でそいつのプレイは見られなかったんですけど(笑)大学生になると機材を集め始めました。10万円もするような機材をバイトしてお金溜めて買ってましたね。もちろんレコードも集めていましたよ。HIP HOPのバイブルのような分厚い本でHIP HOPの歴史なんか勉強したりもしてましたね。

ご職業が研究開発職ということですけれど、どのように両立されていたのですか?

基本的には趣味だったので一人でレコード集めたりしてました。でもあるとき山科の青少年活動センターというところでテニスをしていたら所長の方にお声を掛けていただいて、地域のイベントに誘われたことがあって。それがきっかけで人前でもプレイするようになりました。最初は人前でプレイすることに戸惑いましたが「やませいまつり」という地域のお祭りで、DJの体験ブースを出したり、BGMとして音楽を流したりして、地域活動に関わるようになりました。子供って新しいものだったりに敏感ですから。すっごい興味を持ってくれて。音が鳴ると面白いんでしょうね。ある女の子なんかは2年連続で僕のDJブースを楽しみに来てくれてました。地域活動に関わられる中では、繋がりを大切にしています。イベントとかも大事ですけど、その時たまたま出会った人との繋がりは大事にしたいですね。僕も一度、地域のイベントでDJ用の機材を運んでいた時にたまたまそこにいた知らないおっちゃんが「兄ちゃん、それなんなん?」って声を掛けてくれて(笑)そこから音楽の話で盛り上がって、仲良くなってこういう一期一会の出会いを大事にしていくことが必要だと思います。

今後の意気込みを教えて下さい

今まさにイベントの企画をやっていて。以前DJをやったお店の店長さんからお声を掛けて頂いて夏にデカいイベントをやろうと思っています。DJで地域を活性化するサラリーマンという異色の経歴を持つ杉野さん。やはり「人の繋がり」を非常に大切にされている方でした。「一期一会の出会いを大切にする」これは私たちの活動にも通じるところがあり、もっともっと山科の人に、そして山科だけでなく日本中に伝えて行きたいと思います。

更新日:2020年11月4日
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