夢にまで見た陸上生活!?
おすすめポイント
この日の突撃インタビュー最後のターゲットは山科団地の公園に座って休憩していらした、優しそうなおじいちゃんです。
インタビュー
ではおじいちゃんが、人生で一番うれしかったこと教えてください。
「陸上生活が出来るようになったことかな」(゜‐゜)!?!?
そっ、それは…むかしは人魚だったとか…?
「違う違う(笑)ずっとね、船にのってたんだよ。長いこと船上生活だったんだ。」
ああっ!なるほど~~~!!!海の中から陸へ上がってきたのかと思った。どれくらい陸にいなかったんですか?
「6年かなあ。18から6年間ずっと船の上。港についても船から下りることは少なかった。」
ええっっそれは想像を絶する長さだ…
「ちょうどその時、日本は貧しかったから、職がなかったんだよ。船に乗ることをやめたら、ごはんが食べられないんだ。だからやめたくて仕方がなかったけど、やめるわけにもいかなかった。毎日同じ景色だよ。船っていう狭い箱の中で。日本の周りを周回する船だったから、外国には朝鮮しか行ったことがないね。日本の中だったら、港町はみんな似たようなものだし。ずっとずっと船から降りたかったんだ。
僕は小学校を出てから二年で働きだしたからね。計算もあまりできないし、何も知らないし。そういう子ばかりだったけどさ。あのころは。僕みたいに貧乏で、頭がよくない子供は働くしかなかった。頭がいい奴は、もっと勉強していたみたいだけどね。」
きょうのやましなさん”のフリーペーパーをパラパラとみるおじいちゃん。
「これで、食べていける??」
このほかにバイトをしていること、奨学金をもらっていること、家賃と学費は親に支払ってもらっていることをお話しました。
「奨学金かあ…今はそんな制度があるんだね。僕らの時代は、みんな勉強するのは小学校8年までかな。8年。あなたの時代は…6年と、3年と、…ううん、計算できないな。」
小学校6年、中学高校6年、大学4年で、16年です。
「そうかあ、16年か。立派だね。」
どうなのかなあ。無駄な部分もある気がする。この活動を始めた理由の一つに、私がどういう仕事に就きたいかとか考えたかったからっていうのがあって
「驚いた。不思議だね。女の子がそんなことを考えているの?僕らの時代は女の子のゴールは結婚だったから。そこまでいったら、もうおしまい。あとは旦那さんが勝手に稼いできてくれるしね。だからどんな人と、結婚するかってみんな考えていたと思うよ。あなたみたいな女の人にはあったことがない。」
逆にいまは、結婚がゴールだと考えている人の方が少ないと思います。
友人のなかでも、出産してもそのあと働きたいって人が大半で。
「そうなんだ。時代は変わるね。」
おじいちゃんから見た今の社会ってどう見えていますか??
「そりゃもう天国さ。元気でいられて、おなか一杯ご飯食べられるんだもの。昔は生死のボーダーラインは70だったけど、こう、ばたばたっといくラインね、70才現在、まだ元気なんだよね。いまはそのボーダーは80歳くらいなのかなあ。長く生きられる社会になったのはすごいこと。」
今の社会が天国か…確かにすごく豊かではあるけどなあ。
光が強くなった分、闇も深くなったような気がしないでもないけれど。その闇を担っていくのは私たち若者世代なんですけどね。ううむ、うかうかしていられないです。いろんな人がそれぞれの視点で社会を見るとまた違うことが見えてきますよね。
おじいちゃん、有難うございました!またお会いしましょう(^^)
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special Thanks *゜
本日お話を聞かせてはいただけなくとも、あたたかい声をかけてくださった方々へ…
・渋谷街道にて、セブンイレブンへ行く途中だったおじいちゃん
・梅を手折らせてくれた喫茶店の方と、甲東園やましなの方々
・山科団地バス停でバスを待っていたおばあちゃん
・山科団地公園にてお孫さんをつれたおばあちゃん
ありがとうございました!
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