ペット共生型マンション「インサイトルポ山科椥辻」の1階で営業していただいてる『ペットを売らないペットショップBATON』さんが京都新聞に掲載されました。
記事の内容
「ペットを売らないペットショップ」が、京都市山科区の賃貸マンション1階に誕生した。店内にいるのは、子犬や子猫ではなく、新しい飼い主を探す保護犬・保護猫たち。ペットシッターとして長く活動してきた店主が、「殺処分を1頭でも減らすために自分にできることをやろう」との願いを込めた。
石橋健一さん(51)が昨年12月に開店した「BATON」は、ペット用のホテルとサロンを手掛けているが、動物の販売は行わない。収益の一部を保護活動に充てようと、店内に保護動物用の飼育スペースを確保した。
開業前はペットシッターとしてさまざまな家庭を訪問していた石橋さん。殺処分される犬や猫の件数がなかなか減らないことへの憤りや、生まれて間もない子犬を次々と仕入れるペットショップの販売方法への疑問の気持ちを抱いていたといい、「ペットを取り巻く現状を自分なりに変えていきたい」との思いで開業を志した。
無理なく活動を続けられるよう、一度に保護するのは3匹までと決めた。これまで計5匹を預かったといい、このうち1匹の譲渡が3月下旬までに実現した。石橋さんは「保護した動物を新たな飼い主につなぐ流れを確立できるよう頑張りたい」と語る。
ショップの入るマンションは、同区の不動産会社「インサイトハウス」が人と動物の共生を考える住まいとして企画した。各部屋は動物が暮らしやすい環境を整えたほか、棟内には保護された動物の譲渡会にも使えるコミュニティースペースを備える。家賃などの一部を京都動物愛護センター(南区)に寄付する活動も続けていて、石橋さんは理念に賛同、テナントとしての出店を決めた。岡田治樹社長は「入居者には保護動物に関心のある人も多い。1匹でも殺処分を減らせるよう努めたい」と話している。