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知っておきたい「頭金」と「諸費用」の話
2024.08.17
不動産購入時にかかる費用には、「頭金」と「諸費用」があります。それぞれの費用の範囲や性質について詳しく解説します。
頭金とは?
頭金とは、不動産購入時にローンを利用する際に、ローンを使わずに現金で支払う部分のことを指します。これは購入価格の一部を現金で支払い、残りをローンで賄うという形になります。
諸費用とは?
諸費用とは、不動産購入時にかかる費用のうち、不動産の購入価格以外に必要となる各種費用を指します。具体的には以下のような費用が含まれます:
- 印紙税:契約書に貼る収入印紙代
- 登記費用:所有権移転や抵当権設定の登記にかかる費用
- 火災保険料:住宅を守るための保険料
- 仲介手数料:不動産会社に支払う手数料
諸費用は一般的に不動産価格の7~8%程度になることが多いです。
諸費用の支払い方法
諸費用は、ローンを使わずに現金で支払う方が金利などのローン条件が優遇されやすいため、不動産会社や銀行も「諸費用は現金で支払うこと」を推奨することが多いです。そのため、不動産価格を全額ローンで支払い、諸費用を現金で支払う「フルローン」と呼ばれる購入方法が増えています。この場合、諸費用は頭金とみなされるため、両者は混同されやすくなっています。
頭金を用意するメリットと懸念事項
メリット
- 金利負担の軽減:頭金を多く用意することで、借入額が減り、金利負担が軽くなります。
懸念事項
- 金利変動リスク:将来的には金利が上昇する可能性があります。貯蓄期間を設けることで、金利変動リスクを受け入れることになります。例えば、フラット35などの固定金利商品を選ぶことで、このリスクを避けることができます。
- 貯蓄期間中の住宅費:賃貸住宅に住んでいる場合、貯蓄期間中も家賃を支払い続ける必要があります。これにより、貯蓄を行うための支出が発生し、結果的に不動産購入にかかる経費が増えることになります。
まとめ
頭金を貯めることは、金利負担を軽減する上で有効ですが、金利変動リスクや貯蓄期間中の住宅費といった懸念事項も考慮する必要があります。頭金を貯めるべきかどうかは、ご自身の経済状況や将来の計画に応じて慎重に判断してください。不明点やお困りの際は、ぜひご相談ください。
このブログが皆様の参考になれば幸いです。不明点やご相談があれば、いつでもお気軽にお問い合わせください。