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「固定金利」vs「変動金利」

2024.12.05

不動産の購入や住宅ローンを検討する際に、「固定金利」と「変動金利」という言葉を耳にすることが多いと思います。今回は、この二つの金利タイプについて解説し、それぞれの特徴や選び方のポイントをお伝えします。

固定金利と変動金利の現状

「民間住宅ローンの実態調査」というデータがあります。フラット35を運営している住宅金融支援機構が毎年公表しているこのデータによると、近年は変動型を選ぶ方が50%台後半から60%強で推移しており、変動型の方が選ばれる傾向にあります。変動型が選ばれる主な理由は「金利が低い」であり、固定型を選ぶ方の理由は「返済額を確定しておきたい」というものです。

多くの方は月々の負担を抑えるために変動金利を選ぶ傾向が強いですが、ファイナンシャルプランナーの意見などでは「変動は危険」と言われることも少なくありません。

固定金利の特徴

メリット

  • 変動リスクがない:借入時点で完済までの支払額が確定しているため、返済計画が立てやすい。
  • 安心感:金利が一定なので、将来の支払い額に対する不安がない。

デメリット

  • 金利が高い:変動金利よりも高く設定されているため、初期の返済額が高くなる。

固定金利は、「多少高い金利でも安心して返済計画を立てたい」と考える方に向いています。

変動金利の特徴

メリット

  • 金利が低い:初期の金利が低いため、月々の返済額を抑えることができる。

デメリット

  • 金利変動のリスク:景気によって金利が変わるため、金利上昇によって支払い総額が膨らむリスクがある。

変動金利は、「金利上昇のリスクはあるが、現時点で金利が低いので月々の負担を抑えたい」と考える方に向いています。

変動金利のルール

金融機関によって多少異なるものの、基本的なルールは以下の通りです:

  1. 金利の見直しは半年ごと:金利は半年ごとに見直されます。
  2. 返済額の見直しは5年ごと:返済額は5年ごとに見直されます。
  3. 返済額は1回の見直しで1.25倍以上は上がらない:大幅な返済額の増加を避けるためのルールです。

どちらを選ぶべきか?

この問題については正解がありません。個々の状況や価値観によって選ぶべき金利タイプが異なります。以下のポイントを基に、ご自身の状況に最も合った金利タイプを選んでください。

  • 安定した返済計画を重視する方:固定金利
  • 現在の金利を抑えたい方:変動金利
  • 景気動向を予測できる方:変動金利

まとめ

固定金利と変動金利にはそれぞれのメリット・デメリットがあります。どちらが正解かは一概には言えませんが、金利の特徴を理解し、ご自身のライフプランやリスク許容度に応じて選択することが重要です。様々な情報を参考にし、最も納得のいく選択をしてください。

 

このブログが皆様の参考になれば幸いです。不明点やご相談があれば、いつでもお気軽にお問い合わせください。

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