不動産を売却する際、内覧がなかなか入らない状況に対して価格を下げる以外にも取るべき対策があります。ここでは、内覧が入らない場合の対処方法について具体的に説明します。
内覧が入らない場合の対処方法
1. 不動産会社の販売活動が十分か確認する
まず、不動産会社の販売活動が適切に行われているかを確認しましょう。以下の点を確認することが重要です。
- レインズへの掲載:物件がレインズに正しく掲載されているか。
- ポータルサイトへの掲載:主要な不動産ポータルサイトに物件が掲載されているか。
- チラシの配布:近隣地域へのチラシ配布が行われているか。その枚数や頻度も確認します。
2. ポータルサイトで使用されている写真を確認する
ポータルサイトの問い合わせ率は、掲載されている写真の質に大きく左右されます。以下の点をチェックし、必要に応じて写真の質を向上させましょう。
- 写真の枚数:最低でも10枚以上
- 撮影条件:晴れた日に撮影する
- 外観の撮影:角度を変えて数パターン撮影し、面している道路も映す
- 部屋の撮影:リビングや水回り(特にキッチン)を別角度で数枚撮影
- 眺望の撮影:家の中からの眺望を撮影
- お庭の撮影:庭がある場合は庭の写真も撮影
- 近隣施設の撮影:コンビニ、スーパー、病院、学校などの施設も撮影
- 写真の質:暗い写真は避け、できれば広角レンズで撮影
3. 販売時期をずらしてみる
近隣に競合物件がある場合、売却時期をずらすことで状況が改善することがあります。売却時期が明確でない場合は、一度販売を取り下げて、時期をずらすことも検討してみてください。
4. 不動産会社を変えてみる
販売活動の成果が上がらない場合、不動産会社を変更することも一つの方法です。不動産会社を変えることで、新たな視点や戦略で販売活動を行うことができます。
その他のポイント
- 内覧の準備:内覧の機会が来たときにすぐに対応できるよう、部屋を常にきれいに保つことが重要です。
- 市場調査:他の物件の動向や市場の変化に敏感になり、それに応じて戦略を調整します。
- フィードバックの活用:内覧が入った場合、そのフィードバックを元に改善点を探ります。
まとめ
内覧が入らない場合、価格を下げることが唯一の解決策ではありません。まずは不動産会社の販売活動が十分かどうかを確認し、写真の質を向上させることや販売時期の調整、不動産会社の変更などの対策を講じましょう。これらの対策を試しても内覧が入らない場合に、価格変更を検討することをお勧めします。