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買主様との条件交渉

2024.08.05

内覧をした買主様から「買いたい!」という意思表明があると、通常は「購入申込書」を受け取ります。この書類には以下の内容が記載されています:

  • 購入したい物件の概要(所在・売買対象となる面積等)
  • 買主様の購入希望価格
  • 住宅ローンの利用の有無とその金額
  • 契約時の手付金の額
  • 契約締結の希望時期
  • 引き渡しの希望時期
  • その他の条件
  • 購入希望者の氏名(押印)住所

全てが売主様の希望通りであれば契約に進むことになりますが、多くの場合、条件交渉が必要になります。今回は、購入申込書があった場合の条件交渉についてお伝えします。

条件交渉のポイント

1. 価格交渉

条件交渉の大半は「価格」についてです。一般の買主様は、販売価格の端数部分で交渉を行うことが多いです。例えば、販売価格が2,180万円の場合、2,100万円で購入したいといった形です。

買主様にとって不動産は人生で一番高い買い物です。そのため、価格交渉には慎重になることが多いです。売主様としては、多少の譲歩をすることで買主様の不安を軽減し、契約に至る可能性を高めることができます。ただし、譲歩する金額は慎重に考える必要があります。

2. 譲歩の仕方

価格交渉の際、以下の方法をおすすめします:

「正直ご提示の金額は厳しいです。でも素敵な買主様なのでお譲りしたいという気持ちもあります。できるだけ歩み寄るのでいくらまでなら買っていただけますか?」

この方法を使うことで、以下の効果が期待できます:

  • 買主様の満足感:買主様に「値段を上げさせられた」という意識を持たせず、「値段を下げてもらった」という満足感を与えることができます。
  • トラブルの回避:契約後にトラブルが発生した場合でも、買主様が納得して購入したという意識があるため、問題がこじれにくくなります。

3. 不動産会社の役割

多くの場合、不動産会社が交渉の仲介をします。売主様が直接交渉の席に座ることはあまりありませんが、不動産会社が煽って早く契約を締結させようとすることもあります。そのため、売主様自身が交渉の基本を理解しておくことは重要です。

まとめ

購入申込書を受け取った後の条件交渉は、慎重に行う必要があります。価格交渉においては、買主様の満足感を高めるための工夫が重要です。また、不動産会社に頼るだけでなく、自分自身でも交渉の基本を理解しておくことで、より良い結果を得ることができます。

この交渉術を参考にして、納得のいく条件での売却を目指してください。

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