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不動産売却のお金の流れを紹介

2024.09.05

不動産売却には多くの手続きと高額な金銭のやり取りが伴います。事前に流れを理解しておくことで、スムーズに進めることができます。ここでは、不動産売却の手続きとお金の流れを順を追って説明します。

不動産売却の手続きとお金の流れ

STEP 1: 不動産会社と「媒介契約」を交わす

まずは、不動産売却を仲介してくれる不動産会社を選び、媒介契約を交わします。媒介契約を結ぶことで、不動産会社が広告作成や販売営業を行い、購入希望者を探してくれます。

媒介契約で発生する費用

  • 仲介手数料(売買価格の3〜5%程度)
  • 契約書作成に要する費用
  • 収入印紙代
  • 測量費用
  • 登録免許税および司法書士手数料

これらの費用は確定申告で必要となるため、領収書を保管しておきましょう。

STEP 2: 売主・買主間で「売買契約」を交わす

購入希望者が見つかったら、売買契約を締結します。売買契約書に条件を記載し、売主と買主が署名捺印を行います。この際、売主は買主から手付金を受け取ります。

手付金

  • 一般的に売買価格の10%
  • 契約破棄時の解約手付金:手付金の2倍の金額を支払う必要があります。

STEP 3: 残りの代金は引き渡し・決済で支払われる

売買契約締結後、買主から手付金を差し引いた残りの代金を受け取ります。通常、銀行振込が一般的です。決済と引き渡しの手続きには、売主と買主、不動産会社の担当者、司法書士が立ち会います。

引き渡しに必要な書類や品

  • 権利証(登記識別情報)
  • 実印
  • 固定資産税納付書
  • 領収証
  • 印鑑証明書
  • 抵当権抹消書類(住宅ローンがある場合)
  • 物件の鍵
  • 管理規約書類(マンションの場合)

STEP 4: 確定申告

不動産売却が完了したら、引き渡し翌年の2月16日から3月15日に確定申告を行います。売却によって得られた利益は「譲渡所得」となり、所得税と住民税が課税されます。

確定申告で考慮すべきこと

  • 不動産売却にかかった経費は譲渡所得の課税額から差し引けるため、領収書やレシートを保管しておきましょう。
  • 税金控除の特例(3,000万円の特別控除、買い換えの特例)も利用できる場合があります。国税庁のHPで詳細を確認しましょう。

まとめ

不動産売却の手続きとお金の流れを事前に理解しておくことで、スムーズに進めることができます。以下のポイントを押さえておきましょう:

  1. 媒介契約を結び、不動産会社に販売活動を依頼する
  2. 売買契約を締結し、手付金を受け取る
  3. 引き渡し・決済時に残りの代金を受け取る
  4. 翌年の確定申告で譲渡所得税を申告する

正しい情報を理解し、計画的に進めることで、不動産売却を成功させましょう。何をしていいのか分からないと感じる場合でも、これらの手順を参考にすれば、落ち着いて進めることができます。

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