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不動産売却の媒介契約は「一般媒介」「専任媒介」「専属専任媒介契約」のどれがいいの?

2025.01.25

所有している住宅や土地を売る際、希望価格通りに売却するためには不動産仲介会社を利用するのがおすすめです。そして、不動産仲介会社に売却を依頼する際には、ファーストステップとして売主(あなた)と不動産仲介会社との間で「媒介契約」を結ばなければなりません。ただし、媒介契約には「一般媒介契約」「専任媒介契約」「専属専任媒介契約」という3種類があり、どれを選ぶべきか悩む方もいるでしょう。

そこで本メルマガでは、一般媒介契約・専任媒介契約・専属専任媒介契約の特徴と、それぞれの契約方法が向いている人についてご紹介いたします。どの契約方法を選ぶべきか、この機会に正しく理解していきましょう。

1. 媒介契約とは?なぜ必要なの?

媒介契約とは、不動産を売却したい売主(あなた)と、買主を探すために動いてくれる不動産仲介会社との間で結ぶ契約のことです。この契約は「宅地建物取引業法」に定められている契約であり、以下の要素がまとめられています:

  • サービス内容
  • 仲介手数料

媒介契約を結ぶことで、仲介業者との間に発生するトラブルを未然に防ぐことができます。お互いが納得したうえで問題なく不動産売却を進めるために必要不可欠な契約です。

媒介契約には「一般媒介契約」「専任媒介契約」「専属専任媒介契約」の3種類があります。次に、各種の特徴を詳しくご紹介いたします。

2. 一般媒介契約の特徴

一般媒介契約は、複数の不動産仲介会社に不動産売却を依頼できる契約方法です。例えば、次のような特徴をもっています:

  • 買主の探し方:不動産仲介会社に買主を探してもらう、もしくは売主(あなた)自身で買主と直接取引する
  • 売主への報告義務:特になし
  • レインズ(物件情報がまとまったネットワークシステム)への登録:特になし
  • 契約期間:原則なし、ただし一般的には3ヶ月以内とされる

一般媒介契約は、少しでも多くの人に不動産を見てもらいたい人向けの契約です。しかし、複数の不動産仲介会社と契約することから、管理や確認が面倒になることもあります。また、不動産仲介業者による売却活動の報告やレインズへの登録がないため、売主が率先して動かなければならない契約です。

3. 専任媒介契約の特徴

専任媒介契約は、1社の不動産仲介会社に不動産売却を依頼する契約方法です。例えば、次のような特徴をもっています:

  • 買主の探し方:不動産仲介会社に買主を探してもらう、もしくは売主(あなた)自身で買主と直接取引する
  • 売主への報告義務:最低でも2週間に1回は状況を報告してもらえる
  • レインズ(物件情報がまとまったネットワークシステム)への登録:契約後7日以内に登録してもらえる
  • 契約期間:3ヶ月以内

専任媒介契約は、不動産仲介業者に任せつつ、自分でも買主を探したい人向けの契約です。ただし、1社としか契約できないため、業者選びが重要です。業者の動き方や評判を事前にチェックしておくことが必要です。

4. 専属専任媒介契約の特徴

専属専任媒介契約は、専任媒介契約と同じように、1社の不動産仲介会社に不動産売却を依頼する契約方法です。次のような特徴があります:

  • 買主の探し方:不動産仲介会社に買主を探してもらう
  • 売主への報告義務:最低でも1週間に1回は状況を報告してもらえる
  • レインズ(物件情報がまとまったネットワークシステム)への登録:契約後5日以内に登録してもらえる
  • 契約期間:3ヶ月以内

専属専任媒介契約は、売却活動をすべて不動産仲介業者に任せたい人向けの契約です。専任媒介契約と同様に1社としか契約できないため、業者選びが重要です。自身で買主を探せないため、特に業者の動き方や評判のチェックがカギを握ります。

5. どの契約方法を選ぶべき?

基本的には、専任媒介契約を結ぶのが一般的です。専属専任媒介契約との違いは「売主への報告」「レインズへの登録」のタイミングだけであり、売主本人が買主を探せるからです。

3つの契約方法に迷っているなら、専任媒介契約を結ぶのが安心でしょう。ただし、売主によっては動き方や思惑に違いがあるはずです。まずは3つの契約方法の違いを理解し、どれを選ぶのが良いか検討してみてください。

まとめ

不動産仲介業者との媒介契約で選択が必要な「一般媒介契約」「専任媒介契約」「専属専任媒介契約」の特徴と向いている人についてご説明しました。契約内容が少しずつ違うため、自分の考えにぴったりの契約方法を選ぶことが重要です。一般的には、専任媒介契約を結ぶことが多いといわれていますが、メリット・デメリットを考慮し、最適な契約方法を選びましょう。

このブログが皆様の参考になれば幸いです。不明点やご相談があれば、いつでもお気軽にお問い合わせください。

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